ニアミス
コンクール用に課題が決まり
潤平はモチベーションがあがる。
はやく生川にいって
少しでも見てもらいたい。
付き合い始めの彼女を振り切るため
おでこにチューして電車に駆け込む。
それを都に見られた。
動揺する潤平。
落ち込む。
都とるおう
都も動揺している。
えらいもんを見せられた。
「バッカみたい」
るおうと並んで料理しながら落ち込む。
「都、結婚しよ」
るおうが攻めてきた。
「あっちでも僕を守ってよ」
「一生」
幼い一途な気持ちが
ふたりを結びつけている。
都は不安を抱えている。
バレエの才能があったら
るおうと組んで無敵でいられるのに。
そんなことできそうにない。
るおうがいなくなったら
自分はからっぽだ。
バレエの才能がなかったとしても
るおうについてロシアに行こう。
包丁でタマネギを滅多斬りにしながら
決意する。
黒島断ち
潤平のほうは恋愛の悩みだ。
彼女のことを考えて
バレエに集中できない。
こないだのキスのせいで
気持ちがまとまらず
中村先生に帰らされた。
貴重なレッスン時間を失った。
だせえ。
バレエに専念するむね
黒島に話をつけて
潤平はレッスンへ向かう。
ようやくVaレッスンに入った。
俺はニコラスになる。
「彼はとってもロックです」
ひたすらのレッスンとダイエット。
あっという間に10月末。
夏休み明け9月から準備をして
わずか2ヶ月。
コンクール当日である。
はやすぎる。
潤平は急激に成長している。
身体も大きくなっているし、
バレエの技術も上がっている。
しかしいろいろ急だわ。
潤平はどこまで戦えるのか?