試行錯誤
バレエ教室へ突撃
放課後、潤平はまっしぐらに五代バレエスタジオへ走って行く。
再挑戦だ。
きのうのダメ出しが悔しい。
「バレエじゃないわね」って何なんだよ。
ネット動画で研究して夜中に練習した。
頭の中にイメージはある。
舞台の景色と音楽と、その中に立つ自分の姿。
五代バレエスタジオへの討ち入りするのだ。
自信は、ある。
「おいババア!!!
運動神経のかたまりのこの俺のっっ･･･
なにがダメだったんだよ･･･!!」
バレエの正しい姿勢
潤平が踊りはじめると、ネクタイがはためく、
中学校の制服なのに舞台衣装のように。
しかしすぐに全否定。
ビシバシと突っ込みを受ける。
文字通り叩かれてダメ出しされた。
ヒジ、背中、ゆび先、つま先、ヒザ、ぜんぶ違う。
「正しく立つこともできてない」
柔軟体操からはじめて、正しい姿勢を教えられた。
まっすぐ立つだけで、気をつけるべきことがたくさんある。
見よう見まねだけではわからない体の使い方があるらしい。
鏡の前でバーを持って、
潤平ははじめてバレエの基本を教わる。
アメとムチふたたび
真っ最中に都が帰ってきた。
笑顔。
潤平をずっと気にしていたのだ。
レッスン場で会えたことが嬉しくてたまらない。
これからは毎日来なさいといわれる。
そして発表会に出ろ、と。
無茶だ。
でも、気持ちが揺れる。
もしかして俺は見込みがあるのか？
都は大喜びだ。
潤平はもうわちゃわちゃだ。
バレエは特別に楽しい。
ジークンドーは楽しいが
次元の違う気持ちよさがある。
「ビッカーンでビリビリ」というやつだ。
ジークンドーの稽古をしながら、
潤平はバレエの余韻を味わっている。
そしてライバル登場
最後に「るおう」があらわれる。
登校拒否で閉じこもり、
自室で柔軟体操。
夜はスタジオでこっそりレッスンしているらしい。
潤平とは対照的なキャラ。
ふたりはどんなからみをするのか。
間で都はどうなるのか。