パドドゥ効果
夏姫を挑発して「パリの炎」のまねっこをはじめた潤平。
踊っていると思いがけない奇跡が起こる。
特殊な感覚で、光の輪の中へ飛び込んでいくようだ。
身体があり得ないくらい移動する。
潤平は夏姫に呼びかける。
声ではなく目で伝えるのだ。
ほとんどテレパシーである。
「もっかい今の欲しいっ」
「いや、もっともっと思いっきり!!」
「夏姫!!!」
ぞくぞくする感覚が身体を駆け抜ける。
息をはずませて見つめ合う夏姫と潤平。
ふたりで予想をはるかに超えたジャンプができた。
レッスン終わりのお辞儀のとき
潤平は思わず夏姫の肩をつかんでしまう。
なぜか夏姫はビンタで返してくる。
この感覚をどうしていいか分からない。
海咲の陰謀、始動
海咲が女子クラスと話をつけてきた。
合コンである。
パイセンはやり手だ。
女子を知ることはバレエの勉強になる。
クラッシック・バレエはほとんど色恋がテーマだし。
ということで、男女は積極的に交流した方がいいのだ。
(本当か?)
潤平のほうは夏姫との練習が忘れられない。
気持ちよかった。
「なんだったんだアレ」
「あんな、他人と、動きが・・・心が!!
同じカタチになれるもんなのか・・・」
もういちど夏姫に会いに行きたい。
きっとまだ練習しているはず。
そんな潤平を呼び止めて
海咲が誘い込んで来た。
都がサロンで潤平を待っているという。
海咲の挑発は巧みだ。
「都が話があるって」
「告白フラグや」
ああいうタイプは「押しに弱いねん」
うかうかと待ち合わせ場所へ向かう潤平。
都と潤平、るおうの三角関係の危機がせまる。
告白タイム
マンガの一番おいしいところだ。
お互いに好意をもっている男女がいて。
すごい好きなんだけど言い出せなくて。
思いがけなくふたりきりになって、
どっちも照れてなかなか先へ進めない。
潤平がめっちゃ可愛いわ。
都もいい。手の形とか可愛い。
女子はこういうとき気持ちが昂ぶって、
ほっぺを押さえたりとかするわな。
朝倉先生、ありがとうございます。
いっぽう男子どもは合コン真っ最中だ。
抜け出するおうを、海咲が誘導する。
海咲プロデュースの告白タイムを見せるためだ。
腹黒い作戦である。
海咲はるおうに精神的ダメージをあたえる作戦だ。
そしてサマースクールから合法的にるおうを追い落とす。
成功してしまうのか?