五代バレエスタジオの変化
綾子から特待生とりけしを示唆されてしまった。
ショックを受けた潤平は五代バレエスタジオへ向かう。
いまさら五代へ戻れるだろうか?
窓から教室をのぞいた潤平はびっくりする。
五代は以前とまったく雰囲気が変わっていた。
男子がたくさんレッスンを受けている。
皆レベルが高い。
しかしその中でも、るおうは飛び抜けてうまい。
見知らぬ外国人講師が、るおうを指導している。
レッスンの水準が高い。
生川で1年間学んだいま、
潤平はるおうのレベルの高さを改めて理解する。
潤平の変化
五代バレエスタジオから走って戻る。
もうあそこには帰れない。
生川を辞めても千鶴から教われるかもと思っていた。
しかし五代は変わったのだ。
潤平も変わった。
「あいつに、勝ちたい・・・!!」
「もっと、もっともっと上手くなりてぇ!!」
生川には、潤平を支えてくれる人がたくさんいる。
生川で学びたい。
五代は自分の場所ではなくなった。
子どもバレエのメンバー
腹が決まった潤平は、子どもバレエ公演に参加する。
司会役としてだ。
今回の参加ダンサーは5人。
バレエ団の階級順にならべると以下の通りである。
ファーストソリスト:加賀紅乃(くれの)31歳
ソリスト:鷲尾(ワッシー)35歳、桜島天(てん)20歳
ファーストアーティスト:田村あい(あいさん)21歳
アーティスト:間野薫(かおるさん)19歳
桜島天(てん)は優秀な経歴を持っている。
ローザンヌコンクールに入賞して留学。
海外の国立バレエ学校でディプロマを取得。
だけどめっちゃチャラい。
後部座席で女の子とじゃれている。
そしてやる気がない。
「こんなキッツイ地方巡業で踊ることになるなんてねー」
俺たち「期待されてないメンバーじゃないっスか」
不安のわきあがるスタートである。
潤平は、この公演に特待生がかかっているのに・・・