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【ダンス・ダンス・ダンスール ネタバレ】14巻123話

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いまだに振り付けを引き受けない今井先生

潤平は岩井先生にかさねて振り付けをお願いした。
岩井先生が引き受けてくれるかどうかが
YAGP本選のキモだ。
コンテで、世界的な振付師がつけば
自分だって入賞にからめるかもしれない。
だからこそ必死だ。

岩井先生は冷酷に宣言する。
振り付けするかどうかはクラシックを見てきめる、と。
コンテの後に、もうひとつハードルがあった。
潤平はぜったいに見られたくない。
クラシックには苦手意識があるのだ。

レッスンに行くのをを止めようと全身でがんばる。
岩井先生の腕をつかんで
ずるずる引きずられながら交渉する。

コンテのクラス見て決めるって言ったじゃないですかっ
そしてめっちゃ褒めてくれたじゃないですかっっ

心の底からのさけびだ。

俺勝てる気がするんですよっ!!
クラシックはみんなから遅れてるけど、
コンテでならっ・・・

本音である。

クラシックができてないやつにコンテはできない

岩井先生は冷酷に宣言する。
さっき潤平をほめたのは、ほかの子に危機感を持たせるためだ。
クラシックの基礎ができているやつは
未知の動きに心を開くことができれば一気に上達する。

潤平は追いつめられる。
クラシックができないと「ダンス」にならない。
「じゃあもう俺ダメじゃん!!」
「負けっぱなしじゃん!!」
潤平はほかの子たちに追いつける気がしないのだ。
どんなに上手くなっても、差が縮まらない。

先生は、コンテは、俺の「精神と時の部屋」じゃないんですか・・・

絶望

クラシックのレッスンは味気ない。
中村先生にカウントされバーレッスンをする。
あっさり帰ろうとする岩井先生を潤平は必死で止める。
センターレッスンすら見ずに却下されそうだ

バジル踊りますっ
見てってくださいよっ・・・

やばい・・・

いざ踊ろうとするととたんに動けなくなる。
何百回おどったはずの振り付けがでてこない。
潤平は集中して「ドンキ」のストーリーを呼び起こす。
ストーリーこそが潤平の得意分野だ。
潤平が腕を上げるだけで「ドンキ」のドラマが浮かび上がる。

生来の素質に加え、いままでの鍛錬が生きてくる。
「眠り」で全幕物の練習をしたことが無駄ではなかった。
海咲ときそって勝つために、
物語全体から動きをとらえた経験がある。

物語の中で、潤平は潤平でなくなる。
響がそうだったように。
自分がなにか別のいいものになるのだ。
スペインの伊達男バジルになって潤平は踊る。

いままでの経験はけして無駄ではない。
YAGP予選で寛太に負けたことも
「眠り」で海咲に敗北したことも
「白鳥」でるおうにこてんぱんにやられたことも
すべて回収してやるのだ。

潤平だって上達している。

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