マガジンサード ラテン 社交ダンス

【#10DANCE #テンダンス #ネタバレ】#5巻#23.5話(前)

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試合前に異変

一次予選前の会場は静かだ。
まだ照明も落ちていて、出場者たちが準備している。
着替えたり、関係者にあいさつしたり・・・。
「なんだありゃあ!!」
目つきの鋭いじいさんが何かを発見。
係員に状況確認をはじめた。

フロア脇にいる向井くんは先輩に電話をかけた。
事件発生である。
なぜかラテン鈴木が一次予選にいる。
選手用入り口でアップしている。
二次予選から出るはずなのにシード権を放棄するのか。

そもそも「シード権放棄」なんて可能なのか?
採点表に鈴木のゼッケン番号は載っているのか?
のこのこ勝手に出てきて、しれっと踊るということか?
こんな出方をしても採点対象になると鈴木はふんでいる。

鈴木がシード権放棄して一次から出場

一次の出場者たちがざわめく。
いきなり日本チャンピオンと同じフロアで勝負することになった。
教えている生徒も突然のことにビビる。
「一緒のフロアで踊りたくない・・・」
鈴木は余裕で談笑する。
「いつも同じ教室で踊ってんじゃん・・・」
「こんくらいでビビってんじゃねぇ。なあアキ」
鈴木が振り返るとアキが涙目。

アキが震えている。
大会のルールを無視して試合に乱入するのだ。
精神的なハードルが高い。
鈴木ほうが異常なのだ。
自信にみちあふれている。

目つきの鋭いじいさんが電話で指示を出す。
向井くんも先輩にSOS信号をおくる。
試合が始まってしまう・・・。
鈴木たちも入場する。
フロアに入るころにはアキの表情が一変。
コシノジュンコ的なふてぶてしいオーラを放ち、観客席へ手を振る。
パートナーに負けない存在感。

松永先生が走っている。
ラテン鈴木ペアの暴走を止めなければならない。
「なんで俺が大会ディレクターの時に問題起こすんだよ」
腹立たしい。
めんどくさい。
「ルール違反はルール違反」
規定に従わないものは失格にする。

会場は盛り上がっている。
立ち見も出て決勝戦のようだ。
伝令役が松永先生に伝える。
「会長とかが続けさせればって・・・」
目つきのするどいじいさんは会長だったのだ。
ラテン鈴木ペアの好きにさせろと指示していた。
世界チャンピオンのアルベルト・ベーメルも鈴木を見に来ている。
鈴木から勝利宣言されたあの「アル」だ。

松永先生が立ち止まる。
会長からの指示と世界チャンピオンの登場。
観客席の異常な盛り上がり。
「鈴木信也が一体なんだってんだ」
はじめてラテン鈴木の踊りを見た。

松永先生はぼうぜんとする。
立ち止まって鈴木のダンスに見とれる。

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10ダンス6巻の発売日は3月18日

特装版がまもなく発売です。

 

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