スピリッツ ネタバレ バレエ

#ダンス・ダンス・ダンスール#ネタバレ#17話#151話

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ブランコのアドバイス

ブランコが変身した。
どうしようもないよっぱらいで、
見た目はホームレスだったのが、
今は後光がさしている。

”パ”は光。
”パ”と”パ”の間に影がある。
そこに人生がある。

詩人の言葉だ。
意味がわからない。

だけど潤平にはすなおに理解できた。
ブランコの動きを見て、ちょくせつ声を聞いた効果が大きい。

ようするにこういうことか?
明るさを際立たせるために影を効果的につかえ。
そうすればバジルは、たんなる「華やかな伊達男」ではなくなる。

ブランコは解説をつづける。
潤平のバジルはいい。
明るい人気者。
だけど純平なら「もう一段深い領域」を表現できるはずだ。
コンテであれだけ重い雰囲気をだしたのだから。
影の表現を使えるはず。

着信音でレッスン中断

潤平はブランコの声にききいる。
・・・低い声。落ち着いた口調・・・
語る内容は明晰だ。
潤平の理解していたバジルを
ブランコの解説が大きくひろげる。

とつぜんの着信音でブランコの話が中断される。
中村先生からの電話だ。
オルガ先生の学校へ行くのだ。
「Go togetherブランコ!!」
潤平が誘うが、ブランコは帰る。

「ホットドッグの礼だ」
潤平のほうがブランコにおごってたのか!
ブランコは行かない。
「Good bye happy boy.」
潤平だけがオルガ先生の教室へ向かう。

ブランコ・レッスンの余韻

電車の中で、潤平はブランコの言葉を思い返す。
「もっと勉強しとけばよかったぜ」
「『ドン・キ』の原作読んどきゃ良かったぜっ・・・!」
研究すべきことがたくさんあった。

ドン・キはただ明るく楽しいだけの演目ではない。
戦いや抑圧の歴史の上に成り立っている。
とはいってもスペイン史なんて膨大だ。

潤平の頭にあるのは映画のイメージだ。
映画「ミツバチのささやき」の景色。
のどかでゆっくりした話だと思っていたけど、
そうではないらしい。

独裁政権下で規制が厳しかったときに
それをくぐり抜けるようにさり気ない表現が
たくさん込められているという。

「その辺、掘り下げなかった」
「考えときゃ良かった」
潤平ははげしく後悔する。
「怠慢とはかくも己の首を締めてくるものなのか・・・」

観るものの方に、教養とセンスを求めてくる映画だった。
ブランコだって感覚派ではなかった。
予想をはるかに超えて、考え抜いた表現をしていた。

潤平は映画「ミツバチのささやき」をおもいだす。
「いちいち影が濃かった」
「不穏で死のにおいを内包する影・・・」
影こそが、ふんわりした光をうかびあがらせていた。

潤平の進化

中村先生一行はオルガ先生の学校へきている。
夏姫と寿が顔をキラキラさせる。

ぎゃくにオルガ先生はナカムラをほめる。
ナカムラの生徒はすばらしい。
夏姫は将来性のかたまり。
寿は基礎をつみあげている。
潤平は驚異的な成長を見せている。

オルガ先生の指摘が潤平の可能性をひろげたのだ。
潤平の体ならもっと有効に使うことができる。
なみの日本人に期待できる以上のポテンシャルがある。

オルガ先生と中村先生の目の前で
潤平はさらに進化をみせる。

バジルのキャラクターを掘り下げる

ホテルで潤平はノートにむかう。
コンテの練習でやったメモ書きの手法だ。
思いつくことをありったけ書き出して、
つかえそうなアイデアをさがす。

バジルは
何に喜び
何を恐れ
何を愛す?

潤平はバジルの真実をつかめるのか?
取り出したのは潤平の父の記憶だ。
バジルは「父の店を守るため床屋をひきついだ」?
あかるいだけのキャラクターではないのか。
育った環境にしがらみがある。

だがそんなこと踊りにどう反映するのだ。

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