コンテンポラリー スピリッツ ネタバレ バレエ

#ダンス・ダンス・ダンスール#ネタバレ#19巻#163話

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ブランコが潤平を教え子とみとめた

豪華ホテルの一室にブランコは入っていく。
中にいるのは黒ぶちメガネの紳士「ゲイリー」だ。
シャンパンを飲みながらブランコを待っていた。
見るからにインテリで金持ちだ。

ブランコはゲイリーに潤平を紹介しはじめた。
「俺の教え子だ」
「彼を支援してくれないか?」
「とても将来性のある子だ」

ブランコの言葉に、潤平はいちいち感動する。
あしたのジョー並みに炎をもやして潤平は無言で絶叫する。
ブランコが自分を弟子として認めてくれていたことがうれしい。

ブランコはゲイリーに事情を説明する。
簡潔でむだのない言葉。
酔っぱらいのイメージからかけ離れた
知性ある大人どうしの会話だ。

ブランコとゲイリーの出会い

しかしゲイリーには潤平を支援する気はない。
ブランコが特別なダンサーだから、
例外的に支援してきただけなのだ。

ゲイリーの言葉も知性ある大人だ。
優雅ですらある。
礼儀正しく自己紹介して
潤平に事情を説明しはじめた。

そもそもゲイリーが支援しなくても、資金を集める方法はある。
クラウドファンディングとか。
まず自分で試してみたのか?
1ヶ月間なにをやってたんだ?
兵ちゃんがそういうの得意そうだ。
潤平は考えつきもしなかった。

地下鉄でおどって殴られた。
そう説明するゲイリーはわらって教えてくれた。
ブランコもアルゼンチンの路上でおどっていたのだ。
それがきっかけでゲイリーというパトロンを得た。

ブランコは特別なのだ。
ゲイリーはバレエに興味があるわけではない。
通常結びつかないはずのゲイリーとブランコを引き合わせたのは
ストリート・パフォーマンスだった。

ブランコ伝説をきけて潤平はうれしい。
「もっと聞きたい!」
なぜかゲイリーにシャンパンをついで話をせがむ。

踊れ

ブランコは潤平を止めて指示する。
「JUMPEI」
「踊れ」
いまはゲイリーに潤平の踊りをみせなければならない。
現物を見せなければ理解してもらえない。

ゲイリーは傷ついている。
自分は金づるではない。
ブランコの価値を理解したからこそ特別に支援したのだ。
紹介されるままに潤平に金をだしたら
単なる俗物のバレエ好きにすぎなくなる。

潤平に価値があれば、ゲイリーは支援する。
ブランコとおなじように。
いま潤平は自分の価値をゲイリーに示さなければならない。

潤平は服をぬいでしゃべりはじめる。
おのれの価値をしらしめる。
・・・俺は、あんなふうに踏みにじられるべきじゃない。
殴られた記憶がよみがえる。

たくさん人たちが自分を認めてくれたではないか。
師匠たちが潤平にバレエの粋を伝えてくれた。
それを受け取るだけの力が潤平にあるからだ。
知識は資格のあるものに受け渡されなければならない。

潤平は踊ろうとする。
身体の筋肉がうかびあがって美しい。
あしたのジョー的なタッチで陰影が浮かび上がる。

ゲイリーは潤平をとめた。
「君が踊るのは今週末のパーティーだ」
機会を別に設けてくれるらしい。
パーティーで踊ってくれという。
ともかくそのパーティーで自分を認めさせなければならない。

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ダンス・ダンス・ダンスール18巻の発売日

10月12日発売予定です。

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