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【ダンス・ダンス・ダンスール】12巻105話

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人妻とのデート

色気を身につけるためデートしよう。
指導の紅乃さんから命じられ、
潤平は待ち合わせ場所でそわそわしている。

口臭スプレーを使い、しっかり期待している、
・・・妄想が、爆ぜる!!
いや、違った。

中学3年生だからしかたない。
「大人への手ほどきっ・・・お願いします・・・!!!」
あらわれた紅乃に、公共の場で最敬礼。
アホだ。

とうぜん紅乃から蹴飛ばされる。
今日の課題は、女性をエスコートする、だ。
感性を磨くため「美術館デート」である。

潤平はまずチケット購入に走らされる。
それから厳しい指導のはじまりである。

海咲のエスコート

同じころ、海咲も響とデートしている。
もちろん海咲からの自主的な申し出だ。
「今日はレッスン時間まで王子として響さんをエスコートします」
響が美術部だと聞いて先回りしたのだ。

言い方がかっこいい。
手回しもいい。
すでに前売りを入手している。

響が画の前で立ち止まっているのを観察し、
その画の絵はがきをプレゼント。
海咲は、やり手である。

喫茶店ではおすすめメニューを案内し
「半分にせぇへん?」と提案してくる。
デート慣れしている。
潤平とは大違いだ。

中華屋で紅乃の説教

チェーン店の中華料理屋に紅乃を
つれていき、潤平は説教される。

ーおしゃれしてきたのに・・・
ーヒールはいてるのに・・・
ーこれからパドドゥのレッスンなのに・・・

潤平は何も考えずに来てしまった。
だってギョーザ美味いじゃん。
育ち盛りの男子は餃子を食べたい。

紅乃の言いたいことはシンプルである。
バレエ男子はチャラい。
見た目がかっこいいし、自信もある。
すべての女に愛情をもって、
自分の気持ちを素直に伝えられる。

これは、バレエの資質の一部だ。
そしてパートナーを愛しなさい。
ウソでいいから。
愛すれば相手を思いやって動けるし、色気も出る。

話が終わると紅乃は餃子を美味しそうに食べる。
ふたりとも餃子が好きなのだ。

中村先生からのヒント?

レディーファースト?
愛?
潤平にはよく分からない。
正直、王子であることに魅力を感じない。

王子役がバレエ団の頂点だから、やってみたい。
るおうに負けず、トップに立ちたいだけだ。
思いあまって、中村先生にきいてみる。
ー踊る側にとって「王子」の魅力って何でしょうか?

中村先生には答えがあるらしい。
「お前、ちょっとついて来い」
男の立場からは、別の見方があるのか?
SとMの話みたいなことだろうか?

相手のことを考え、尽くしているほうが
実はふたりの関係を支配していて、
尽くされているほうは、なすがままでいいなりになっている。
そういう話になるのかな?

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