ダンスシューズはたくさん試してみるしかない。
「まえから自分のパートナーのダンスシューズは
全部ぼくが買うことに決めていたんです」
(名香智子『パートナー』文庫版第1巻124ページ)
社交ダンスを習うならシューズが必要。
競技会にでた帰り道で、
茉莉花(まりか)たちはシューズを購入する。
赤いシューズを買ってもらい、
茉莉花はご機嫌だ。
新しい靴は気持ちがうきうきする。
茉莉花は赤いシューズをもって
放課後、いそいそと練習に向かう。
茉莉花のダンスシューズをすべて買ってくれる
と神(じん)は言う。
最高の申し出だ。
社交ダンスを続けるには
何足ものシューズをはくことになる。
ダンスシューズは、いくらくらいするのか?
ダンスシューズの値段はピンキリだ。
ざっと2500円から25000円まで。
安いけど踊りやすいのもあるし、
高くても自分の足に合わないこともある。
履いて、使ってみないと分からない。
足の形が人によってちがうからだ。
骨格や筋肉の付き方もちがう。
靴の形は、メーカーの木型によるところが大きい。
シューズメーカーごとに木型もっており、
結局は、いろいろなメーカーを試して
自分にあうものを探すしかない。
ゆるめの靴は楽だが、靴ずれがおこりやすい。
靴の中で足がおよぎ、
特にかかとの上があたる。
踊りはじめると、足は靴の中でどんどん形を変える。
逆に、押さえるべきところを
しっかり締めるシューズは足の負担を軽減する。
踊りながら、足の具合をたしかめていく。
足と靴との対話だ。
ダンスを通じて、パートナーと対話し、
靴と対話し、地面と対話し、
自分の体と対話する。
対話を楽しめるか?