オーディション始動
生川バレエスクール公演のオーディションに向けて
あらためて参加者4人のキャラクターが紹介される。
まずロシア研修がえりのふたり。
1,理久:やんちゃ
舞台では天才肌で王子だが
ふだんは抜けていてかわいい
2,勇気:誠実
練習魔で、18歳とは思えない包容力
どちらも実力と経験をもち、
品位も申し分なし。
オーロラ姫役の小牧美花と
パ・ド・ドゥの経験も豊富。
オーディションも前向きに捉え、
正々堂々の戦いを目指す。
ふたりで手を握り合ったりして
スポーツマンシップを見せる。
後発組
3,海咲:金持ち坊ちゃん
呉服屋の跡取り息子、
正統派王子、かつ毒舌家
4,潤平:貧乏な天才
楽観的でポジティブ。
後発組は明るい。あけすけだ。
あっけらかんと相手の悪口をいって
足の引っ張り合いをする。
綾子のもくろみ通り
テレビ的に盛り上がりそうだ。
夏姫あっさりと辞退
後発組のパートナー(オーロラ姫役)に
指名された夏姫はあっさりと辞退する。
表向きの理由は、
美花のほうが適任に決まってるし、
YAGP本選の準備で手一杯で
とても無理だから。
だが別に重大な理由があるらしい。
オーディションはやめて
YAGP本選に集中しろと
潤平にすすめてきた。
白波響という女子
新キャラの登場だ。
すでにスタンバイ。
彼女がテレビカメラの前で踊ることになる。
夏姫の拒否もは綾子先生の想定内。
代役は白波響という系列校の生徒。
響きはフェロモンゼロ。
オーロラ姫とはほど遠い雰囲気だ。
はっきりブスだ。
「・・・悪いけどっ・・・真逆・・・!?」
思わず潤平がつぶやく。
ところが響きが踊りはじめると会場の雰囲気が一変するのだ。
どういうこと?