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【ダンス・ダンス・ダンスール ネタバレ】14巻125話

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今井先生との個人レッスン開始

YAGPニューヨーク本選に向けて
コンテンポラリーのレッスンがはじまった。
世界的な振付家、今井先生からの個人指導だ。
1対1、つきっきりのぜいたくな環境である。

今井先生の振り付けがどんなだかは、まだわからない。
まだ大ざっぱな流れが決まっているだけで
潤平しだいで変えていくこともある。
はじめの振り移しのところだ。

クラシックとは違う筋肉の使い方を
潤平はまず学んでいる。
クラシックは、オンバランスからオンバランス。
コンテンポラリーは、オフバランスを使う。

からだが倒れる力をつかってもっと自由に動く。
ボディの形も違ってくる。
クラシックは、箱型。
コンテンポラリーは、台形になる。

振り付けの具体的なイメージはあるが、
現段階では教えてもらえない。
「俺は、やっぱ・・・
大地なっ、イメージ・・・・・・」
潤平は勝手に想像をふくらませる。

楽しい。
潤平はのびのびしている。
嬉しい。
クラシックと違って
レッスン中にほめられている。

綾子先生から生川入団の申し出

いっぽう潤平の自宅では
潤平母と綾子先生が対談している。
高校進学せずに生川入団の申し出だ。

高校は通信でも行ける。
綾子先生は手まわしよく
通信高校のパンフレットを持参してきた。
本気でバレエに打ち込むため
通信にかようケースは珍しくない。

あわせて生川の費用負担での
ロシア留学も提案してきた。
願ったり叶ったりの条件だ。
バレエ修行にはお金がかかりまくる。

響にも綾子先生から申し出が

綾子先生は真っ赤なウソをつく。
同じ申し出を、もうひとり
別の生徒にもして快諾してもらった、と。
白波響のことだ。
夏妃・潤平ペアを破った
「ブスで貧乏」な天才だ。

響の父は快諾などしていない。
綾子先生にお茶をぶっかけて断った。
バレエなんぞ金にならない。
響には着実で現実的な道で生きてほしい。
看護学校に行きナースとして生きる人生だ。

じっさいのところ、バレリーナとして
生きていける可能性は低い。
誰よりも綾子先生がよく知っている。
いくたの才能ある生徒を援助し、
バレエ団に取り込もうとしてきたが、
ほぼうまくいかない。

たいていが伸び悩み、挫折する。
ちゃらい天才、天のように。
挫折したものは、実力さえあれば
群舞のメンバーとして生川バレエ団で飼う。

逆に素晴らしい変身をみせたものは
チャンスを求めて外に飛び出してしまう。
千鶴のように。
こういうのは加齢で衰えてきたところを狙って
団に呼び戻す。

才能が開花するかどうかは
誰にもわからない。
冷徹な経営者として
綾子先生は採用活動を続けるのだ。

千鶴さん再登場

潤平が帰ると自宅に千鶴がいた。
予想外の光景に潤平はあわてる。
潤平母がどうしていいかわからず
相談相手として千鶴を呼んだのだ。

潤平本人は、綾子からの申し出に
ノータイムで即答。
「えっ・・・ロシア行く行く!!!」
「生川入る入る!!!」
軽い。

千鶴は指摘する。
生川の援助でロシアに行ったら
るおうと同じクラスになるかもしれない。
るおうは卒業後マリインスキーか
ボリショイに行くけど、
潤平は生川に義理ができてしまい
日本に帰らなければならなくなる。

若いころ義理をやぶって
生川からロシアに飛び出した千鶴だからこそ言える
重みのある指摘だ。
どうしてもバレエでトップをとりたい。
そのために千鶴は生川を離れなければならなかった。
それでも頂点には届かなかったのだ。

潤平母も気にしている。
お金なら何とかする。
生川に義理を作ってしまって
潤平の人生がしばられるくらいなら
別のやり方を考えてもいい。

潤平はゆるがない。
生川は最高の団だと思っている。
やっとクラシックがわかってきて
コンテンポラリーまではじめて
いま楽しい。
「ここで踊りたい」

潤平は直感的に動く。
ロシアに行ってしまったら、
「やっぱロシアでトップをとりたい」
と言いだすかもしれない。

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