ヤングマガジンサード ネタバレ ラテン 社交ダンス

【#10DANCE #テンダンス #ネタバレ】#5巻#26話

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ジャパンオープン懇親会

鈴木は2位になった。
世界が変わる。
今までになかったゴージャスな雰囲気を鈴木はまとっている。
神のような姿だ
ネクタイを締め、金髪が波打つ。
アキもすっかり変わった。
眼力が強い。
自信に満ちて談笑している。

チャンピオンのアルと話しながら、鈴木が気にしているのは杉木のことだ。
杉木に会いたい。
試合中も杉木の視線をずっと感じていた。
会場どこかから鈴木を見ていた。
声だけでも早く聴きたい。
電話をかけようとするが中断される。

ガブが話しかけてきたのだ。
ランキング2位のインテリダンサー。
メガネをかけ、金髪を刈り上げている。
鈴木の踊りの変化をすぐ横で目撃した。

君は重大で大きな何かに出会ったんだな。
上手くいえないけど信仰のような何か。
「拠り所」だ。
その出会いに感謝したか?
人生が大きく変わるぞ。

周囲の態度があきらかに変化している。
パーティー中も鈴木の扱いがちがう。
「あああ。もう次から次へと」
人々が鈴木を放さない。

杉木はひとりでスタジオに座っている。
「さすがに今日は来ないか」
杉木も何度も世界選手権で2位をとった。
試合後の状況はよくわかっている。

誰もいない読書しながら鈴木のダンスを思い起こしている。
なまなましくダンスの記憶がよみがえる。
悪魔のような長い爪で鈴木が心臓をつかんでいる。
テンダンス26話。悪魔の鈴木
「音は消えてもアレからメロディーが湧き出て、リズムは完全に僕の心臓を制御した」

鈴木のダンスは、空間を吸い込んですべてを制御する。
チャンピオンのアルから習得した境地だ。
踊りで、会場の観客を支配した。
杉木のみならず全員が感じたものだ。

打ち上げから抜け出せない鈴木

鈴木のほうは打ち上げの真っ最中だ。
感動さめやらぬファンたちから右からも左からも話しかけられる。
停電で真っ暗になった時、何かを見たのだ。
舞踏の神か悪魔のようなもの。
今は居酒屋に座ってビールを飲んでいる。

鈴木は心ここにあらず。
杉木と話したい。
電話をかけるため、席をはずそうとするが連れ戻される。
また別のファンがお祝いに入ってきたのだ。

杉木のほうはまだスタジオにいる。
携帯に鈴木からの着信がある。
会いに来ないだろうと思いながら杉木は待ってしまう。
手持ぶさたでスタジオの掃除を始める。
始発がでる時間になってしまった。

まだあきらめきれない。
杉木は次にロッカー室の掃除を始めた。

鈴木は朝の町を走る。
「杉木までの道程が遠すぎだろ!!」
思わず自分に突っ込むほど、障害が多すぎた。
昨日のダンスが鈴木の立場を変えてしまった。
誰もが鈴木を離さない。

いつものタクシー運ちゃんたちまでからんでくる。
競技会の様子を知っているのだ。
テレビで流れたらしい。
「もう誰も俺の邪魔すんな!」
心で叫んで、杉木のスタジオへ到着した。

ラスボス登場。
杉木の母親だ。
きつい目をした魔女と門の前で見つめあう鈴木。
丁重にあいさつを交わした。
中には入れなかった。

杉木の前に現れたのは母親だった。
落胆する帝王に母が教える。
「そういえば下でラテンの鈴木君を見たわ」
杉木はもうこらえきれない。
スタジオを飛び出して走る。

鈴木はしょんぼりしている。
「なんか、今日がんばったはずなんだけどな・・・」
子供みたいだ。
世界第2位になったことよりも、杉木に会えるかどうかのほうがだいじそう。

杉木はなおも走る。
鈴木がまだ近くにいるかもしれない。
いつもふたりで朝まで踊った公園の階段を駆け上がる。
ついに発見した。

おもわず抱き合うふたり。
鈴木も杉木も笑顔だ。
もうなんとも言えねえ。
そのままキスした。

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10ダンス6巻の発売日は3月18日

特装版がまもなく発売です。




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