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【#ダンス・ダンス・ダンスール#ネタバレ】#16巻#143話

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夏姫は潤平が好きだった

YAGPの本番。
踊りながら夏姫の気持ちがあふれる。
夏姫本人の、オリジナルの感情だ。
真鶴のマネをしてエッセンスを取り込んだこともある。
舞台袖で響の姿を必死でコピーしたこともある。

なんども形をなぞって表現を磨いてきた。
そのうえで、気持ちをメモに取ることで、自分の隠していた感情に気づくことができた。

夏姫のなかに潤平の記憶が浮かび上がる。
生川サマースクールの「ピルエット対決」のシーン。
夏姫からみる潤平は無垢だ。
バレーが好きでたまらない。

「新鮮で鮮烈な好奇心の輝きが彼から揮発する!」

潤平は夏姫に見とれていた。
あまりに素直で無防備に夏姫を受け入れる。

「彼の軽やかさは私の知らない私の部分をスルッとこじ開け、未知に連れて行く!」

サマースクールでの「パリの炎」ごっこをきっかけに、夏姫は潤平に・バレエに引きずり込まれていた。

絶対に書けない思いに気づく

ひとりでノートをとることで夏姫は自分のなかに踏み込むことができた。
メモに書く内容自体は意味のわからないものでいい。
まとまらない文章のあいだに、いままで見えていなかったものが感じられた。

絶対に文字にできない思い。
夏姫にとっては許せないような感情だ。
都と盛り上がる潤平をみて、ほんとうは気づいていたはずだった。

「好き、潤平」
「バレたら、舌かんで死ぬ」

踊りならいい。
舞台は表現だから。
現実では言えないことが、体の動きに溢れ出す。
良いダンスをするためにネタにしただけだ。

演技だからこそ、心の奥底にある気持ちをそのままさらけ出すことができる。
「潤平!!」
「大好きだよ・・・!!」
コンテでもクラシックでも、夏姫は感情を爆発させた。

本番成功!のディナー

踊り終えた夏姫は解放感にあふれている。
「はぁー・・・すっきりした!」
「やるだけやった」
本番が終わった充実感。
ダンスじたいも今までの夏姫を解放する内容だった。

潤平にもストレートに伝わっている。
ドキドキが止まらない。
潤平のほうは、前日にホテルの部屋から呼び出され抱きしめられたあげくに廊下に放置。
翌日の舞台では恋愛感情爆発の演技を見せられて落ち着かない。

「俺はぜんっぜんスッキリしない」
じっさい夏姫はひとことも「好き」なんて言わないのだ。
潤平は混乱と欲情でもやもやする。
けっきょく夏姫の演技のためダシに使われた格好になる。

中村先生がみんなをディナーに連れて行ったくれた。
潤平の激励と夏姫のお疲れ様会をかねて外でおごってくれる
いい先生だ。
アメリカはステーキの本場だ。
でかい肉がうまい。

ブランコとの再会

ステーキを食べながら、潤平は窓の外にブランコを発見した。
バレエを始めるきっかけになったダンサー、ニコラス・ブランコだ。

はじめは気づかなかった。
義足をむき出しにつけているのに。
ブランコがバレエのお辞儀をする姿ではっとしてレストランを飛び出した。

ブランコの名を絶叫しながら道路を走る。
本物だ。
「アイラブユー」
潤平のよく使うフレーズ。
「アイアムユアファン」
「ビッグファン」

ブランコは酔っている。
機嫌も悪い。
潤平の前髪をつかんでののしる。

お前のコンテを見た。
最悪のクソだった。

「シット」と「ファック」を連呼するブランコ。
あげくにはてに潤平のジャージをつかんで襟口からゲロをはいた。
最悪だ。
完全な酔っ払いである。

142話 144話

ダンスダンスダンスール16巻発売日は3月12日

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