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#厳男子#ムラサキ#ネタバレ#3巻#34話#

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ソラがムラサキを説教

ソラがムラサキを説教している。
生徒会とムラサキのトラブルの件だ。
風紀委員ドラゴとムラサキが対峙し
ムラサキの放った一撃がドラゴに入った。

ただの暴力沙汰に見えるが
ムラサキとドラゴ赤太郎のコミュニケーション
ひいてはムラサキと生徒会長マリンちゃんの対話だった。
言葉をつかわない体と体のやりとり。

だが何が起こったかをあかの他人に説明することができない。
だからソラはムラサキを説教している。
「今朝のアレはアウトだと思うな」
「まだ呼び出しがないのが奇跡的よね」

ソラも何が起こったのかを理解している。
大ざっぱに言うと、ムラサキはマリンちゃんをいやしたのだ。
長年マリンちゃんを苦しめていた枷から解放してあげた。
ただの暴力に見えるが、本当のところは治療。

いちばんの核弾頭はムラサキ

ムラサキはマリンちゃんとコミュニケーションしたのだ。
相手に通じると判断したら、ムラサキはすぐに働きかける。
子供の頃から行動が早かった。
小学生のころ、マリンちゃんを吹き飛ばしたのは
コミュニケーションの一環だった。

翔之助とはちがう。
翔之助は他人をもとめていない。
ひとりで勝手におどっているだけだ。
幼なじみのソラの後ろで訳のわからん動きをする。
天気が荒れると山に登って、大自然へ踊りを奉納する。

他人とコミュニケーションするぶん、
ムラサキのほうが危険。
第3者から見ると暴力と判定される。
翔之助のほうは不審者だ。

「ダンス部」を作るのは、社会にしかるべき位置をしめるためだ。
自分たちの踊りが周りの世界とつながるための仕組みづくり。
周囲から孤立しないよう、よけいな異物感をおさえる必要がある。

見学希望者があつまる

放課後、ダンス部の見学者があつまった。
今日はなんと6人。

黒飛
マリンちゃん
ドラゴ赤太郎
セーラー服女
点目の男
翔之助2号

ムラサキたちのダンスに引き寄せられたメンバーだ。
黒飛だけは明確に入部希望である。
「なんでもやるから翔之助のダンスを見せてくれ」
創作ダンスをみたい一心である。
自分は踊らないが創作ダンスに参加したい。

ムラサキは6人全員をうけいれる。
「ひやかしのみなさんも参加してね」
いきなり踊らせるのか。

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