スピリッツ ネタバレ バレエ

#ダンス・ダンス・ダンスール#ネタバレ#20巻#175話

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アルブレヒトは大受け。ブランコはプロデュースに目覚める

衝撃的なラストを決めて、潤平はたおれこむ。
立ち上がることができない。
真っ暗な舞台で息を切らせるだけだ。
想定外のアルブレヒトを見せられて音響照明係が対応できない。
暗転したまま時間だけがすぎる。

間に耐えきれず観客たちがたちあがる。
そのまま拍手。
歓声。
スタンディングオベーションだ。

すげえもんを見せられた。
アメリカ人的な素直な反応。
熱演には歓声でこたえる。
潤平は期せずしてエンターテインメント感たっぷりの出し物になった。

ブランコは音響室でステージを見守っている。
なんともいえない悪い顔。
観客の反応を味わっている。
群集心理を操作する快感をかみしめている。

自分は舞台に上がれないが
潤平を操作すれば、もういちど舞台の興奮を味わえる。
ブランコはプロデューサーの楽しみをゲットしてしまった。
バレエ指導者のやりがいを悪い方向でみつけたのではないか。

潤平のアルブレヒトは良かったのか?

幕が下りて潤平は我に返る。
「・・・うわっ・・・」「やばい・・・」
「やっちゃった・・・」
反省がはじまった。

ゲイリー父は冷静に評価する。
アルブレヒトは「あんな身勝手に、子供のように
悲しみをまき散らして踊るバリエーションではない」
そのままゲイリー父は回想に入る。

ゲイリー父は若いころ
ゲイリー母とジゼルを観たことがあるのだ。
ゲイリー父はあらすじが気に食わなかった。
めちゃくちゃなストーリーではないか。

しかし妻を亡くしてはじめて理解できた。
自分はアルブレヒトと同じことをしている。
「俺を置いていかないでくれ・・・」
「すべてあらためる、なんでもする」
「俺が悪かった、だから・・・」
ゲイリー父は、アルブレヒトと同じことを思った。

だから潤平のアルブレヒトの違和感を正確に指摘できる。
ただし潤平のせいで妻の思い出に引き戻されたことは間違いない。

こうしてみると『ジゼル』はけっこうよくある話なのだ。
身勝手な男が大事な人をうしなって後悔する。
定番のストーリーである。
『ハムレット』のオフィーリア。
『林檎の樹』のミーガン。
純粋で優しすぎる女性は淘汰されてしまう。

男だって色々あるのだ。
大人の事情というやつである。
しかし年をとるとそうやって切り捨てたものが
いかに大切であったか身にしみてくる。

(現実的な『ジゼル』、『林檎の樹』)

潤平はスポンサーをゲット

控室に戻った潤平はひたすら反省をつづける。
解釈が浅かった。
ようするにそういうことだ。
なぜもっと深く表現できなかったか?
自分の人間理解の甘さが原因だ。
アルブレヒトを自分の感情に引き寄せて捉えてしまった。

ゲーリーの前で潤平は反省をまとめる。
「ミズマーサのために・・・踊りきれなかった」
「自分勝手に踊ってしまった」
「本来のアルブレヒトとズレてしまった」

しかし潤平のアルブレヒトのおかげで
ゲーリーは新しい視点を得たのだ。
父の口からバレエの話を聞いた。
潤平の反省は、ゲーリーの反省とも重なる。

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