#ボールルームへようこそ#ネタバレ#最新話#１２巻#５９話

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鎌倉のダンス特別施設

釘宮に案内されて、たたらは建物の中にはいる。
釘宮さんは大人っぽい。
あいかわらずの威圧感があるが落ち着いている。
いとこの双子たちを別室にいかせ
たたらと釘宮は会話する。

まずは近況報告。
釘宮は腰の故障で踊れない。
たたらも目の故障で踊れない。
試合に出場できない。
「無様だな俺たち」
ふたりとも無力感にがっくりくる。

エリートたちの練習場

釘宮が建物内を案内してくれる。
階段を降りると広いスタジオがあった。
ドアをひらくと熱心に練習する姿が目に入る。
たたらは何も言えない。
動毛なくなる。

「結構辛いものですね」
「自分が踊れない時に他人の練習を目にするのって」
釘宮とたたらが同じ表情になっている。
ドアのカゲからふたりは練習風景をのぞいている。

「君も劣等感を勉強するといいと思うよ」

釘宮は解説を続ける。
このスタジオにいるのは「優等生」
たたらと釘宮は「劣等生」だ。
おそらくここに集まっているのは競技ダンスのエリートたちだ。
幼い頃から正統的な訓練を受けて、プロになるべく育てられている。

たたらも釘宮もいわば横はいりだ。
自分の意志でこの世界に紛れ込んできた。
強くなるというのは、エリートたちに勝つということだ。

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