ダンスからバトルマンガへ
ダンス部の体験入部からいきなりバトルが始まってしまった。
意味がわからないままに勝負がつづいている。
応援団長のドラゴ赤太郎は打撃をうちつづける。
体が大きくなってハルクみたいな怪物と化す。
翔之助は赤太郎のまわりを素早く移動してかわす。
赤太郎は致命傷を狙っている。
翔之助の心臓をめがけて突きをいれるも届かない。
逆に翔之助はふところに入り
赤太郎のこめかみに中指をまっすぐあてる。
翔之助は攻撃しない。
かわいいブタちゃんだ
赤太郎は怒る。
「・・・貴様」「なんのつもりだ?」
翔之助はなぜ攻撃しない?
手加減しているのか?
「まだ足りない」「アンタはまだかわいいブタちゃんだ」
翔之助はめっちゃ手加減していた。
赤太郎は対等に戦う相手ではない。
可愛がるレベルだ。
だから攻撃はしない。
一方的に逃げ回り、そっと押さえるだけにする。
飼い猫を遊ばせているようなものだ。
格闘技も宗教もダンスもつなかっている
翔之助の言葉に、ドラゴ赤太郎はブチギレた。
リミッターが外れた感じ。
ふくれあがった腕で翔之助にヒジをいれる。
翔之助は後ろへ飛んでいった。
ギャラリーが凍りつく。
ダンス部の体験入部がなぜこうなる?
とめにはいったソラをムラサキが押さえる。
「みて」「立ち上がるわ」
たしかに翔之助がゆっくりと立ち上がった。
顔が変わっている。
左半分が黒く反転している。
その脇に大きく筆記体で「狂」の文字が。
発狂モードである。
赤太郎という共演者をえて
翔之助はダンスから格闘技モードにはいった。
もともと翔之助にとってダンスと格闘技はつながっているらしい。
さらに生命のやり取りは宗教ともつながっている。
翔之助のなかで霊能者の遺伝子が活性化している。
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