空港で映画みたいな再会
夏姫は後ろにいた。
電話で話しながら、潤平の姿を見ていた。
2人はついに再会である。
イギリス、ロンドンのヒースロー空港で映画みたいな対面だ。
ガラガラに空いたロビーで潤平と夏姫は抱きしめ合う。
しっかりハグしては相手の姿を見つめ、また再度ハグする。
潤平の顎の下に、夏姫は頭をグリグリと押し付ける。
潤平は夏姫をたかく持ち上げた。
「もー俺、パドゥドゥでなんであんなかついだりまわったりすんのかっ・・・」
「なんか理解った」
その流れで潤平はロビーをジャンプして回る。
ゲイリーの秘書ルイーズのホテル手配
再会の最中に電話がなった。
ゲイリーの秘書ルイーズから連絡だ。
潤平は今日のうちにアメリカへ帰らなければならない。
しかしルイーズは夏姫と潤平のためにホテルを手配してくれた。
イギリスの老舗ホテルである。
美しいイギリス式庭園、アフタヌーンティーを楽しめる。
ホテルのブティックで服装を整えてイギリス上流階級の半日をすごせる。
舞台は完璧である。
ホテルでの接触
ホテルの豪華さに夏姫のテンションがあがる。
部屋にはりっぱなベッドがある。
天蓋からレースがたれてぐるりとベッドを囲む。
舞台装置ではなく本物だ。
「『マノン』みたいなベッド!!!」
ベッドに飛び込む夏姫にくらべ、潤平は逃げ腰だ。
落ち着かない。
夏姫に投げ飛ばされて、潤平もベッドに横になる。
シーツの上でふたりは見つめ合う。
とうぜんキスまで進む。
このさきどうするのか。
夏姫:「でも、いいよ」
夏姫がかわいい。
あやういところで195話は終わる。
ダンス・ダンス・ダンスール23巻の発売日は3月30日
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