8巻の表紙は、
向かい合って踊る夏姫と潤平。
ふたりとも制服姿で
スタイルがめっちゃいい。
手足が長い。
8巻は「生川子どもバレエ」編
日の当たらない地方巡業で
メンバーたちはそれぞれ
自分の課題に向き合う。
期待していた未来に食い違う
現実に立ち向かう元エリートたち。
巡業先には、黒島、夏姫、銀也と
思わぬ客がつぎつぎと現れ
なんだか合宿のような楽しい雰囲気だ。
70話は、
夏姫が家出して巡業に合流。
生川の後継者という枠に我慢がならず、
夏姫は脱出を計画している。
そのためのコンクール参加をもくろみ
共犯者として潤平を誘いに来たのだ。
そんなこととも知らず
潤平は巡業を楽しんでいる。
文化祭のノリだ。
71話では、
夏姫にコンクール参加を誘われ
潤平が乗り気になる。
るおうと戦えるかもしれない。
しかし技術も足りないし、
それ以前に生川で学ぶべきことが
たくさんあるとも感じている。
夏姫も先輩方との話から
自分の立場を客観的に検討する。
72話では、
コンクール参加を迷うふたり。
でもやっぱり参加したい。
『ドン・キ』のパドドゥごっこで
自分たちの可能性を試す。
うまくいったほんの一瞬
舞台で成功するイメージが
奇跡のようにあらわれる。
73話では、
黒島が巡業先にあらわれる。
潤平のクラスメート。
早熟でセクシーな女子だ。
潤平は感情を翻弄されまくる。
巡業メンバーたちも合わせて
夏祭りにくり出し、
青春気分をたっぷりと味わえる。
74話では、
黒島と付き合いはじめ
潤平が浮かれまくる。
夏姫は複雑な思いである。
三角関係勃発。
そんな最中、公演は続くが
今回は会場にとつぜん
銀也があらわれて踊りはじめる。
75話は、
銀也の回。
銀也は本物だ。
圧倒的な踊りを見せる。
集中しないはずの小学生から
圧倒的な反応をひきだす。
オープンカーで颯爽と立ち去る姿が
まるで熊川哲也である。
76話は、
銀也の踊りに衝撃をうけて
天が姿を消す。
舞台が辛い。
潤平はそれとは対照的に
ステージで踊りたくてたまらない。
天にかわって紅乃とパドドゥの練習を始める。
77話は、
舞台放棄した天にかわり
潤平はついにステージに立つ。
天は舞台袖で鬱屈する。
こんな状況でもバレエは好きなのだ。
そして舞台上の潤平は下手なのだ。
紅乃のよさを殺している。
78話は、
我慢しきれず、天は舞台に飛び出す。
潤平と天、ふたりのバジルが
紅乃を取り合って真剣に踊る。
まるで冗談のような舞台になった。
自分の殻を破って、
天は素晴らしい演技を見せた。