デブでも踊っていいのか?
「馬場先生 最近痩せてお綺麗になりましたよね」
(竹内友『ボールルームへようこそ』5巻20話)
体型に自信がないひとは、踊ることをためらう。
こんな自分がダンスを踊ったら迷惑でないか、見苦しくないかと。
しかしダンスを練習すれば体型が美しくなるのだ。
だから率先して踊ったほうがいい。
時間はかかるが。
番場可憐(ばんばかれん)の激やせ
たたらにワルツを教える番場先生は、
ダンスの先生なのに太っている。
動くとたぷんとするし、おじぎのときガニ股になる。
ひざや足首に負担がかかっているのではないか?
腰はだいじょうぶか?
レッスン中は「牛女!!」、
踊りはじめると「尻爆発」とののしられる。
ところが番場先生はあっという間に美人になってしまった。
ダンスでやせた番場先生
馬場をののしっていた仁科先生は驚愕する。
「偽物だ!!!番場がこんな・・・美人なわけ・・・」
周囲からの目がいっきにかわった。
その変身ぶりに、たたらもどぎまぎする。
社交ダンスが番場を変えた。
番場は姿勢が美しい。
ダンスでの訓練の結果だ。
鏡で自分の姿を確認しながら練習していたから。
単にやせただけでなく、スタイルがいい。
必要な筋肉がついている。
これもダンスのおかげだ。
地道な継続が人生を変えた。
番場先生は努力家だった。
ダンスの教師になるほど練習はしていた。
しかしまだやせていなかった。
しかし、あきらめずに努力を続けて美人になったのだ。
そして社交ダンスをきっかけにして人生を変えた。
自信がつく、とはこういうことだ。