生川バレエスクール入学
潤平は無事スカラシップを獲得した。
そして五代を辞め、
生川の生徒として通い始めた。
下積み生活の始まりである。
団長の今井先生について
団の雑務を手伝う。
ボーイズクラスのアシスタント等だ。
「ダンサーを作るには10年かかる」
との言葉通り、みっちりと
基礎から鍛えられる。
潤平は始めてまだ1年ちょい。
先は長い。長すぎる。
中3へ進級
中学の同級生たちもみな進級である。
潤平は、友だちと仲直りしている。
バレエも受け入れてもらっているようだ。
兵ちゃんは、ハブにされている。
うっとうしがられていたから仕方ない。
素直になればいいのにな。
そういうことのできない奴だ。
黒島は、ナイスバディだ。
そうだったのか?
細く見えてたけど成長したのか。
発育のはやい女子から見たら男子はガキだ。
ヌっくんは、学校に来るようになった。
うざい奴だけど、まぁよかった。
都との距離
都は生川を辞めてしまった。
学校で潤平が話しかけると
ニコニコと応対する。
でも距離を保っている。
一生懸命話しかけているのに
「もういいかな?」
と切り上げてくる。
つらいわ。
同時に、こういう潤平の素直さ
一生懸命さには好感がもてる。
るおうは、どうしているか謎だ。
めっちゃ気になる。
ロシアへ?
潤平は「気色悪いほど」
まじめにレッスンしている。
るおうが気になって仕方ない。
あせる。
るおうはすでにダンサーである。
10年以上きびしく鍛錬をかさねた。
潤平を大きく引き離している。
コンクールに出たらあっという間に
別世界に行ってしまうかもしれない。
ロシアのトップになるかも。
潤平はあせる。
そんな潤平を見下ろして
今井先生と綾子が会話する。
綾子は、潤平のロシア行きを検討している。
るおうとロシアで再会とかあるのだろか?