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【タンゴの男 ネタバレ】4話 ラ・ジュンバ

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ヒロのとまどい

アンジーとの間にあったことを
ヒロは完全に思い出した。
文字通り、やってしまった。
自分は同性愛者ではないはずなのに。

恋人の志保と過ごすときにも
アンジーの記憶がとつぜんよみがえる。
自分は女性が好きなはずだ。
ヒロははてしなく自問自答する。

あれはヤバい。
自分にはそのケがあるとは絶対に思わんが
あれは・・・ヤバい。

アンジーとの時間は最高に気持ちよかった。
あまりに強烈で忘れられない。
仕事をしていても
恋人と会っていても
ふとした拍子に何度も思い返してしまう。

志保がシャワーを浴びている間
ヒロはベッドのなかで悩み続ける。
全裸のまま戸惑う。
異常なほどの筋肉質な体だ。
マッチョな男である。

志保の浮気発覚

枕もとの携帯が鳴り
ボイスメールが入っている。

週末ハイアット、先週の金曜と同じ部屋とれたよー

男の声だ。
志保は浮気をしていた。
仕事とうそをついてホテルで
男と会っていたのだ。

ヒロは冷静に対処する。
あっさり志保と別れた。
浮気を冷静に指摘し、それっきり終わりにした。
2年間つきあった彼女である。

浮気されて逆切れされてののしられた。
それでも揺るがず、あっさりと捨てた。
男である。
感心されてるか、同情されてるか
よくわからない言葉で、職場の同僚から慰められた。

ふたたびアンジーのもとへ向かう

それから同僚はソープの回数券をくれた。
たぶん、慰めてくれていたのだろう。
恋人と別れると時間があまる。
ヒロは金曜の夜をひとりで
仕事をしながら過ごす。

アンジーのことが次々と思い出される。
アンジーの周りにいた人たちも好きだ。
ヒロはアンジーが好きなのだ。
めちゃめちゃ会いたい。
夜が深まるにつれ気持ちが高まる。

アンジーもヒロを待っている。
ベネもペペさんもヒロを気に入っている。

まあ放っておいても
来るときは来るよ

そういいながらも自信がない。

ヒロは自分の感情を受け入れられるのか?
恋愛するのに、男も女もない。
たとえ男同士だったとしても
愛し合うことは可能だ。

スタジオに帰り、アンジーは踊りはじめる。
来週のショーの振り付けをしなければならない。

むずかしいことなんてなにもない。
感じたことを信じればいいのにね

アンジーは訓練されたタンゴダンサーだ。
体の声にしたがって動けば
しぜんと振り付けができる。
耳をすまし、パソをつなげる。
恋愛と同じだ。
ひとしきり踊り、ふりかえるとヒロがいた。

アンジーの説得

ヒロはアンジーが好きだ。
しかし自分の感情に戸惑っている。
この気持ちは同性愛ではない。
自分はノーマルなはずだ。と。

アンジーはゆるやかにヒロを説得する。
まず、やさしく抱きしめる。
ヒロが嫌なことは絶対しないと約束した。
そしてキスしてたずねる。

これは嫌?
→嫌じゃない。

たとえ男どうしだったとしても
コミュニケーションに性を使うのは
哺乳類に広くみられる現象だ。

ヒロはアンジーを受け入れた。
ふたりはもういちどキスする。

副題『ラ・ジュンバ』とはどんな曲か

『ラ・ジュンバ』はプグリエーセの代表曲だ。
プグリエーセはピアソラとともに
モダンタンゴを作り上げたピアニスト。

みずからの楽団を率い、精緻な編曲と
原始的な初期衝動のようなリズムで
タンゴファンに衝撃をあたえた。

独特の力強いうねりは「ジュンバ」と呼ばれた。
ダンスフロアでは演奏に合わせて
熱狂的な若者たちが床を踏み鳴らし
その音が遠くまで鳴り響いたという。

『ラ・ジュンバ』はプグリエーセのリズムを
存分に味わえるよう作られた曲だ。
アルゼンチンで演奏されるときはたいてい
曲がはじまった時点で誰かが拍手してしまう。
曲が終わる前にも感極まって拍手が起こる。

愛されている曲だ。
ラ・ジュンバ

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