スピリッツ ネタバレ バレエ

#ダンス・ダンス・ダンスール#ネタバレ#17巻#152話

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ブランコのレッスンで潤平が変わる

「今日はどんな空かな?」
潤平が舞台へあがる。
スポットライトの中に向かいながら
潤平は、自分の空を見上げている。

「上を向く」だけの動きに意味がある。
ブランコに教わったのはそういうことだ。
「"踊ること"は役を"生きること"だ」
生きている以上、なにか考えながら上を見る。

潤平はバジルのキャラクターを掘り下げた。
ホテルで「メモ書き」を徹底。
現時点での結論は、「バジルに繊細さがある」ことか。

バジルは明るい人気者。
だけど闘牛士ではなく、床屋だ。
牛を殺すことに耐えられない。
弱さというか優しさがある。

父の店を守りたくて床屋を継いでいる。
好きな人を失って、その思い出をつかんで離さない。
必死さ・ひたむきさにとらわれている。

バジルのことを分析していたはずが、
出てくるのは自分の心だ。
それが潤平なりのバジル解釈。
コンテの表現で得たものがクラシックにも使える。

はるかニューヨークまで来てブランコに再会した。
「今日はどんな空かな」
舞台の上で上を見上げるのは、潤平なりのバジルだ。

舞台での記憶がない?

YAGP決戦リハーサルになって、潤平はさらに進化した。

踊り終えて舞台袖で息を切らしている。
じっさいの踊りがどんなものだったのか、シーンが省略されている。
中村先生と夏姫の表情からは、大進歩を見せたらしい。

あおむけになった潤平の顔をサシュコーがのぞきこむ。
「お前のドンキはいったい・・・」
「お前は何者なんだ?」
潤平の変化がサシュコーをびっくりさせている。

サシュコーは続ける。
「・・・絶対に、僕のほうがリスペクトが強いはずだ」
なにしろサシュコーはブランコを完コピしているのだ。
「なのに、なぜだ。君のダンスのほうがー」
ブランコの影響が潤平にはっきり現れていたのだろう。
潤平のほうがブランコらしい。

サシュコーは考え続ける。
ブランコらしさとはなにか?
ブランコが言いたかったのはこういうことか?
「お前はお前の人生を生きろ」
自分の正解は、自分でしか見つけられない。

ブランコに近づくことで問題を解決しようと
サシュコーはあくまで考えていた。
そのためにグランプリをとる。
サシュコーは潤平に再び対決を挑む。

夏姫がドルシネア姫に見える

扇子をもった女性のシルエットが潤平に話しかける。
夏姫だ。
気の強いスペイン女。
潤平をまっすぐに見下ろしている。

衣装は白鳥のオーロラなのにドルシネア姫にみえる。
夏姫の表情とポーズのせいか。
それとも潤平の脳が勝手に夏姫を加工しているのか。
過去の記憶から夏姫の成分を抽出してドルシネアを合成している。

夏姫とのつきあいは長い。
大量の記憶のストックが潤平の中にある。
「おお・・・麗しのドルシネア姫・・・」
「ドルシネア違います。オーロラですぅ」
「・・・どっちにしろ、麗しいのに違いはない・・・」

潤平が変だ。
ロマンチックで、しかも落ち着いている。
潤平の変化がはげしすぎる。

日本に帰らない

潤平は夏姫に宣言する。
「グランプリ獲れたら、日本に帰らない」
「今は、ブランコに教えて欲しい」
急すぎる。
グランプリを獲れなかったら?
「・・・獲る」

潤平は精神的にも急成長している。
夏姫はとまどいながらも成長をうけいれる。

潤平はまたたく間に先の世界に進んでいくんだろうな。
生川や、私のことなんか忘れて。
・・・それは正しくて、そのほうが絶対にいいと思う。

取り残されるのは淋しい。
でも現実はそういうものだ。
若者は大人になって広い世界へ出る。

せめぎあう気持ちを夏姫は口にする。
「世界中どこ行っても、私以外の女と踊らないで」
まさかの返し。
「アホらし、そんな約束、しなくったって」
「いつでも俺が踊りたいのは夏姫だぜ・・・!!」

言ってしまってから潤平は猛烈に照れる。

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ダンスダンスダンスール17巻発売日は6月11日

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