伊折先輩の合流
おくれて到着した伊折先輩がワンダさんとカボくんを紹介する。
「この２人は一凛高校のエリート」
伊折にはめずらしく学校のダンス部つながりだ。
壁ちゃんが挑発する。
「じゃあサイファー入れるね」
ダンサーたちの輪の真ん中で踊ること。
初日にしてアドリブで踊って見せろと言うのだ。
伊折先輩がとまどう。
「もちろんブレイキンで？」
「この２人未経験だけど」
壁ちゃんがハードルを上げてきた。
「まぁ１時間もあればいけるっしょ」
「エリートだし」
伊折先輩と壁ちゃんの教えバトル
びっくりするワンダさんをおいて話が進む。
伊折先輩がワンダさんにブレイキンを教える。
壁ちゃんはカボくんに教える。
最後に成果を見せ合う。
「『１時間後にどっちがいいムーヴ出来るか』みたいな」
伊折先輩と壁ちゃんの勝負でもある。
やばい。
おくれて到着した伊折先輩がワンダさんとカボくんを紹介する。
「この２人は一凛高校のエリート」
伊折にはめずらしく学校のダンス部つながりだ。
壁ちゃんが挑発する。
「じゃあサイファー入れるね」
ダンサーたちの輪の真ん中で踊ること。
初日にしてアドリブで踊って見せろと言うのだ。
伊折先輩がとまどう。
「もちろんブレイキンで？」
「この２人未経験だけど」
壁ちゃんがハードルを上げてきた。
「まぁ１時間もあればいけるっしょ」
「エリートだし」
伊折先輩と壁ちゃんの教えバトル
びっくりするワンダさんをおいて話が進む。
伊折先輩がワンダさんにブレイキンを教える。
壁ちゃんはカボくんに教える。
最後に成果を見せ合う。
「『１時間後にどっちがいいムーヴ出来るか』みたいな」
伊折先輩と壁ちゃんの勝負でもある。
やばい。
体で覚えるタイプ
伊折先輩はダンスの教え方がわからない。
「お願いします」
「・・・と言われても・・・」
自分が踊れるのと人に教えるのはちがう。
とりあえず踊ってみせる。
「こんなん」
「わかる？」
「えー・・・なんつうか」
「まあ見たまんまやってみて」
ワンダさんだからこそなんとかなる。
伊折先輩の動きを見てそれとなくまねできる。
勘所もわかるらしい。
立ち踊り、トップロックはできた。
「助かる・・・」
ほっとする伊折。
問題はそのあと、フットワーク。
「流れでこうフロア入って」
あいかわらず伊折先輩の説明は感覚的。
言葉よりも体の動きでやってみせる。
ワンダさんもとまどう。
手や膝をつく動きがわからない。
フロアムーブというやつだ。
壁ちゃんの作戦
壁ちゃんはカボくんと会話する。
カボくんがどんなやつか探りを入れている感じだ。
「一凛高校てバトルとか出ないの？」
壁ちゃん的にはコンテストよりバトルを上に感じているらしい。
「出ます」
「勝ちたいと思ってます」
カボくんの決意を聞いて、壁ちゃんはよろこんでいる。
「まあー・・・悪いようにはしない」
壁ちゃんには作戦があるらしい。
ひとまず今日の勝負でカボくんが勝てるように指導する自信がある。
ワンダさん苦戦
サイファーはプレッシャーがある。
ダンサーたちに囲まれた中で動きを披露する。
観客は心のなかでほめたりけなしたり忙しい。
ワンダさんは踊り始める。
はじめは良かった。
「うお」
「フロアの入り方かっけえ」
観客の心をつかんでしまう。
だが後が続かない。
どたどた。
モタモタ。
地面をごろごろする。
しかたあるまい。
ついさっきブレイキンをはじめたばかりだ。
「恩ちゃんだったら上手いんだろうな、教えんの・・・」
伊折先輩は自分に足りないものを自覚する。
教えるのは難しい。
まあ、１時間でブレイキンを習得させること自体
ハードルが高すぎる。