チャンスなのか?利用されるだけか?
ゲイリーの申し出は「パーティーで踊る」こと。
潤平の力が評価されているかどうかはわからない。
重要なパーティーらしいが、
ゲイリーの言い方に屈折したものがある。
パーティーじたいはゲイリーの父が主催する。
ゲイリーは父と感情的なわだかまりがあるらしい。
潤平がパーティーをいちばん盛り上げたら
ゲイリーの商談がすすむという。
言い方にひっかかかるものがある。
ワイン『パーパスワン』を通販であつかう話?
なぜワイン?
わけがわからない。
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「英語わっかんね・・・・・・!!!」
潤平はわるくない。
リスニングの問題ではない。
提案の内容がそもそも遠回しすぎる。
ゲイリーからの支援は回答をはぐらかされたかたちだ。
ゲイリーに潤平を支援する気はどれくらいあるのか?
いちおう潤平はぶっこんでみる。
潤平はゲイリーに支援されたい。
ブランコの価値を知るものとして
潤平とゲイリーには共通点があるからだ。
平太に解説をたのむ潤平
状況がわからないまま潤平とブランコはホテルから帰る。
パーティーでいちばんを取ると宣言してきたが
なんでこうなったか全く理解できない。
翌朝さっそく平ちゃんに電話して
潤平は解説をお願いする。
ようするにゲイリーは実業家らしい。
芸術にも理解があって、会社から金銭的後援もしている。
商売と芸術活動をリンクさせてきたが、
ブランコに対しては、本来の意味でのパトロンだったようだ。
お互いに、尊敬し・信頼し合う関係。
ブランコからのアルブレヒト指定
潤平はオルガ先生に昨夜の経緯を報告する。
ともかくパーティーで踊らなければならない。
踊るのは『ドン・キ』のバジルしかない。
徹底的に踊り込んできたし、パーティー向きの演目だ。
しかしブランコはまったく別のものを指定してきた。
「おまえが踊るのは『ジゼル』のアルブレヒトのバリエーションだ」
ぜったいに決め打ちの言い方だ。
なにか事情があるのか?
なぜアルブレヒトなのか、ブランコからの説明がない。
潤平はアルブレヒトを踊ったことがない。
それに本番まで一週間もない。
そのうえ苦手意識があるのだ。
自分のキャラではない気がする。
過去にるおうのアルブレヒトを見てしまったせいか。
いまさらニューヨークでアルブレヒトに取り組まなければならないはめになった。
ダンス・ダンス・ダンスール18巻の発売日
10月12日発売予定です。
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