アフタヌーン ストリートダンス

【ワンダンス ネタバレ】1巻3話「オーディション」

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アップ・ダウンの入れ替え

ダンス部の練習は部長がレッスンしてくれる。
今日の課題は「アップ・ダウンの入れ替え」だ。
ようするに後ノリのダウン。
頭拍でダウンしていたのを、
裏拍でダウンするようチェンジする。

上下よりも前後で乗るようイメージする。
表でうしろ(アップ)。
裏で前(ダウン)。
「HIPHOP踊る上で大事な乗り方だからぜひマスターしてね」
アップダウンの入れ替えができたら
バリエーションを加えてみる。

左右にふる。
ヒザ入れる。
歩く。
部長はにこやかに指示するが、むずかしい。
カボくんはほめられた。
「やるうねえ」
予想外の注目に赤面する。

ダンスで変わる人間関係

ひとりになってからカボくんは練習してみる。
できるようになったのが嬉しい。
窓ガラスに映る自分の姿をみながら
動きを確認してしまった。

「よっダンサー」
ホトがバスケットボールに誘う。
そこにワンダさんが来て
ダンスの話をはじめる。
3社の引っ張り合いだ。

むかしからの男友だちと
新しくできたダンス仲間の女子。
人間どうしの距離感がむずかしい。
カボくんは雰囲気をはかりながらとまどう。

ダンス部に行くといつもながら女子しかいない。
視線が自分に集まっているような気がして
キョドってしまう。
「ダンス部に馴染む」なんてことが可能なのか?
あらためて女子だけの部屋にはいってみると
なかなかハードルが高い課題だ。

カボくんはさり気なくストレッチしたり
床のモップがけに参加したりと努力している。
そもそも吃音症なのだ。
それなのに前向きにダンスに取り組んでいる。

コンテストに向けてオーディションの告知

いつものように部長からのレッスン。
「クラブ」というステップだ。
クラブとはカニのこと。
つま先とかかとを交互に支点にして
重心を左右に移動する。

ひとしきりレッスンすると
部内オーディションの告知だ。
6月のコンテストに出るひとを決めるため
次回オーディションをする。
課題は即興(フリー)だ。

「コンテスト出たいひとー!」
部長からの呼びかけにワンダさんがためらいなく手をあげた。
つられて手を挙げる1年生たち。
カボくんも思わず加わってしまった。

人前で即興なんて

手を上げてしまったものの
自分が人前で踊れるとは思えない。
しかもフリーだ。
「ハードル高くね?」ホトも言っていた。

一緒に練習していてワンダさんにはほめられた。
「音のとり方がどんどん自然になってきてるよ」
カボくんはリズムをバスケットボールでイメージしている。
ボールが床にあたって跳ね返る意識だ。

カボくんは自由になりたい。
ワンダさんみたいに。
踊っているときのワンダさんは
誰の顔色もうかがっていないようにみえる。
落ち着いていてすごく年上な感じがする。

ワンダさんのほうもカボくんをよくみている。
「強烈にものすごくやりたいことがあるけど
それが出せなくて苦しんでいる感じがする」
カボくんはワンダさんみたいに踊りたい。
ワンダさんのアドバイスはこうだ。
「私しかいないと思って私だけ見て踊ったらいい」

オーディション当日

部長のデモのあと3年生たちから踊ることになる。
部長からの注意は「音をよく聴く」こと。
自分のカッコばっかり気にして踊ると
「早取り」が起こって動きと音が合わない。

今回の選考基準は「早取りしていないかどうか」
曲はShawn Mendes, Zedd "Lost In Japan"
持ち時間は40秒。ふたりずつ踊る。

カボくんは動けない。
音が始まっても棒立ちだ。
水中にいるようにいろんなものが遠くに見える。
水のむこうでワンダさんが動いていて
カボくんはワンダさんのダンスを見つめている。
時間が容赦なく過ぎていく。

カボくんは発見した。
ワンダさんは音がなってから動いている。
だから音より少し遅れて動いている。
理解すると、引っぱりこまれるるようにカボくんも動き出した。
発見。
「動かなくていい」
カボくんは音をひろう。
ワンダさんも音をひろう。
音楽に動かされていればいい。
別々の動きをしているのにふたりはシンクロする。
同じ音楽で踊っているからだ。
余計なことは何もしなくていい。

カボくんは新しい感覚を体験した。
ワンダさんとカボくん、
オーディション通貨である。

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