アフタヌーン ストリートダンス

【ワンダンス ネタバレ】2巻4話「アフタービート」

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吃音と高校生活

吃音を抱えながらも
カボくんは高校生活に入っていっている。
常にまわりに気を配り、
様子を読みとっている。

ふつうの人の会話は早い。
テンポを乱さないように
心地よい流れになるように
口には出さないが
たくさんのことを考える。

吃音はキツい。
「溺れながらしゃべる」感覚だ。
呼吸のタイミングを失いつづける。
「水中で生きられる生物を目指そう」
カボくんは思う。
その目標のせいか、LINEのアイコンを
タツノオトシゴにしている。

友だちには羨ましがられる。
楽でいいよな、と。
黙ってれば周りが勝手にいいように思ってくれる。
たまに踊れば印象いいし。

アフタービートとは

今日も部活で部長のレッスン。
アフタービートについてだ。
ブラックミュージックに特有のノリ。
偶数拍に強いアクセントを置く。

音楽だと偶数拍にスネアや手拍子のアクセントがくる。
ダンスでも偶数拍に大きな動きをおけば
曲の特徴をつかんで一気に踊りやすくなることがある。
説明が終わると練習だ。

目の前に「見えない壁」をイメージし
偶数拍に合わせて壁に腕を当てる。
気をつけなければならないのが「早取り」。
普通にやるとどうしてもタイミングが前にずれる。

2人1組でお互いのアクセントを確認する。
カボくんは知らない人と組んでしまい緊張した。
1年生のニガミさんか?
なんだか睨まれているように感じる。
ニガミさんはタイミングがめっちゃ早い。
「はっきり言ってくれない?」
催促されてカボくんはもぞもぞと伝える。

やってみるとカボくんだって早いのだ。
自分のことはわからないが
ひとの早取りはよくわかる。

スーパーで先輩たちとカボくん

近所に買い物に出たカボくんは
2年生の先輩たちと出会う。
そのままイートインでお話。
1年生のフカエさんたちも参加。
みんな会話のテンポが早い。
カボくんはぜんぜんついていけない。
発言できるタイミングをつかめない。

それでもカボくんは入っていく。
知りたいことがある。
コンテストのステージはどんな感じなのか?
前回のオーディションで感じたような
「吹っ切れているけど落ち着いている」感覚を
また再現できるものなのか?

先輩は動画を見せてくれた。
部活動紹介のときのダンスだ。
今見ると部長のうまさがはっきりきわだってわかる。
音楽に乗っている感じがする。

いつもの場所で湾田さんを待つ

カボくんはひとりで練習している。
部長の動画を見ながらしていろいろ考える。
どうしたらこんなにうまく見えるのか。

ワンダさんがなかなか来ない。
気になるが電話をかけるわけにはいかない。
吃音症のカボくんは電話が苦手なのだ。
音だけだと無言の間に耐えきれない。

ひとり練習だと時間が長く感じる。
ワンダさんはLINEをやってない。
ショートメールというやつを贈ろうかと悩んでいると
ワンダさんが電話をくれた。

親の具合が悪くて今日は来れないという。
ほっとしてカボくんは練習を再開する。
「俺は俺でできることをやろう」
動いているとワンダさんのイメージが頭に浮かぶ。

音の取り方、
筋肉の使い方、
ステップの種類。
アフタービートの感覚。
できることが増えていくのを実感する。
ワンダさんと一緒に踊ってみたい。
カボくんはひたむきだ。

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