マガジンサード ラテン 社交ダンス

【10ダンス ネタバレ】2巻9話(後)

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杉木は童心にかえる

寝落ちした鈴木の横で杉木も横になる。
バスローブを着て完全に欧米風だ。
寝ぼけた鈴木の手が杉木の頭にかかる。
頭をつかまれて杉木は過去を思い出す。

まだおさない杉木が両親の元を離れ
マーサ先生と過ごしていた記憶。
杉木はほんの子どもで、マーサ先生も若い。
そしてめっちゃ美人でかっこいい。

若いマーサとおさない杉木は、壁に飾られた絵をながめる。
「ラテンの国の王子様」マーサの元パートナーが踊る姿だ。
こんなふうになりたければ男になりなさい、とマーサがさとす。
「皆が憧れる最高の紳士になるの」
杉木が父を慕う気持ちがダンスに結びついているらしい。
ほんとうは自分がチャンピオンになりたい。
その姿を鈴木に見せたかった。

鈴木のタトゥーは「聖バルバラ」

鈴木の腰には降臨をせおった女性が彫ってある。
黒いマリアのようだが、本人は聖バルバラだという。
カトリックの(準)聖人である。

ヨーロッパでは事故防止の神様としてなじみ深い。
イタリアやスペインでは暴発事故防止の願いを込めて
船や弾薬庫にバルバラ像をおき、
フランスではトンネル工事の際にバルバラ像をおく。

鈴木の「聖バルバラ」は黒い皮膚をしているから
キューバ風のバルバラ像だ。
キリスト教との土着信仰が融合した
「サンテリーア」的な感覚が込められているかもしれない。

キューバ人も聖バルバラが好きだ。
12月4日の「聖バルバラの日」を祝う。
基本はお神輿みたいな感じだ。
夕方に音楽をかけながら
バルバラ像をのせて街をパレードする。

歌詞はバルバラだが、音楽はアフリカン。
ビールをのみながら村中をまわって
最後は集会所でお祈りを繰り返す。
あとはバルバラの映画を見たりするが、
肉を焼いたり、パン食ったり、
ケーキを食ったりのお祭りである。

タトゥーをわざわざ腰に彫るのは
なにか特別な思いがあるのだろう。
鈴木にキューバ人の心を感じさせる。

ただしいまのところ
図案の全貌がまだわからない
女性が3人はいるらしい。
今後の種明かしが楽しみ。

アーニーが襲撃

朝を迎えたふたりのところにアーニーが現れた。
ぽっちゃりメガネである。
うさ耳の服を着てニコニコしているが
鈴木に気づいて激怒する。

「男が行けたんなら
あの時僕と試してみても良かったじゃないか!!」

アーニーはゲイのミュージシャン。
杉木の学生時代のルームメイトだ。
練習用のダンス曲を杉木のために用意してくれる。
アーニーの独特のセンスに鈴木は気づいている。
「アクセントをつける場所がなんか独特」
杉木の才能ある支持者なのだ。

アーニーだけではない。
杉木にはたくさんの特別な人がいる。
ラテン鈴木はそれ以上の存在になりたい。
思いがたかまって宣言してしまう。
「アンタは俺の唯一の好敵手・・・わかるか?」
「世界で唯一人だ」

杉木が「ダンスの神様」とみなしていることに
本人の鈴木はまだ気づいていない。

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