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#厳男子#ムラサキ#ネタバレ#3巻#35話#

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呼吸法はコンテンポラリーの第一歩

ダンス部の見学者を相手に
ムラサキがレッスンをはじめた。
まず呼吸をととのえる。
息を長く吸って、長く吐く。

ドラゴとマリンちゃんは素直だ。
ムラサキの指示どおり、目を閉じて呼吸をする。
武道をまなんでいたもの特有の反応か。
しかし残りの見学者はとまどっている。
これからコンテンポラリーダンスをするのに
なぜ呼吸の練習なのか意味がわからない。

ミュージシャンの黒飛(くろとび)が口をひらく。
・・・理由を知って納得してからやりたい。
なかなか理屈っぽい性格だ。

ヨガ部の与賀野(よがの)先輩が登場

ムラサキはメガネを光らせて説明をはじめた。
呼吸法は体をコントロールする有効な方法である。
人間の体には、頭でコントロールできないところがある。
たとえば鼓動。
意識的に心臓をとめることはできない。

意識で制御できないところを操作するために
間接的に別のものに働きかけることが有効だ。
その代表が呼吸法。

ヨガノ先輩の乱入

ムラサキの解説のなかに突然ヨガノ先輩がわりこむ。
上半身ハダカで黒タイツ姿。
エガちゃんスタイル。
ヨガ部の部長である。
ムラサキはヨガ部にも入っていた。

ヨガは呼吸法+ポージング。
無意識と意識を結びつける方法なのだ。
意識的にコントロールできない部分をコントロールするために
間接的に別の部分をうごかす技術である。

ムラサキがヨガ部に参加していたのは意味があった。
ヒマをもてあまして、楽そうな部活に所属していたわけではない。
コンテンポラリーダンスとヨガは深いところで関係があるらしい。
どちらも体の制御にかかわっている。

しかしヨガというとスピリチュアルな側面が気になる。
「一気にカルトっぽくなってきたわ」
セーラー服女が動画をとりながら盛りあがる。

ヨガを極めたものは高レベルで体をコントロールできるというのだ。
自分の心臓を自分で止めることができる。
ここまで来ると、わけがわからない。

ムラサキはあくまで真面目に話をすすめる。
コンテンポラリーダンスからヨガへ・・・。
あやしい方向に話がひろがっていく。

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