5巻を試し読みする(U-NEXT)
地元で開催される高校生ダンスバトルの決勝戦。
伊折先輩と壁ちゃんの因縁の対決になった。
1,2曲めはハウス。
伊折先輩が中毒性のあるハウス4つ打ちを見せつけた。
3曲めはブレイキン
3曲目は「ゴリゴリ」のブレイクビーツ。
壁ちゃんよりの選曲といえる。
壁ちゃんの想定どおりの流れである。
1,2曲めはハウスよりだったから当然つぎはブレイキンだ。
壁ちゃんが伊折に手まねきする。
伊折先輩は挑発にのった。
DJノブナガのマシンガンズ(ユーチューブ)
ノブナガ(サウンドクラウド)
伊折先輩はハウスとブレイキンをおりまぜておどる。
むかし壁ちゃんとずっといっしょに練習してきた仲だ。
「懐かしくてついな」
伊折先輩の体内にもブレイキンの記憶がある。
ハウサーのブレイキンを見せる。
音に対応して緩急をつけられる。
壁ちゃんの作戦
壁ちゃんは待っている。
ブレイキンのさがとしてそろそろパワームーブを出したくなってくるはず。
派手な大技を見せるのがお約束だ。
伊折先輩がパワームーブを出してきたら
壁ちゃんの作戦どおりの展開だ。
伊折よりもっとインパクトのある技を後攻で見せつけて勝つ。
技のストックは壁ちゃんのほうが圧倒的にある。
伊折がパワームーブを出す流れを壁ちゃんは準備している。
これまで伊折との決勝戦で壁ちゃんはあえて大技を出していない。
1回目と2回めは、派手さではなく音楽性で勝負。
3回めで伊折がパワームーブを出したら
はるかに圧倒する大技で勝利への流れを作る。
壁ちゃんはあくまで頭脳派だ。
伊折のB-Boy時代
もともと伊折はブレイキンをやっていた。
壁ちゃんといっしょに練習していた。
ふたりでバトルにも出る。
試合が終わると壁ちゃんは反省会をする。
自分の技のレパートリーでもっとべつの戦い方があったのではないか。
流れのもっていきかたで試合を有利に進められたのではないか。
壁ちゃんは伊折と踊りをはじめた頃からすでに頭脳派だった。
全体の構成を考える。
伊折先輩はそこに違和感をかんじて壁ちゃんをはなれた。
伊折はブレイキンにも限界を感じていた。
技の習得がなかなかできない。
ブレイキンの練習で怪我をするとめっちゃ痛い。
へたしたら生活に支障をきたすくらい体をこわす。
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