社交ダンス

【ボールルームへようこそ ネタバレ】9巻41話

更新日:

千夏のリーダー力が覚醒する

準決勝の4種目目、スローフォックストロット。
たたらはいまだに踊りをコントロールできない。
清春が全身の筋膜をリリースしたせいで
可動域が広がり動きが大きくなりすぎた。

たたらは自分の体を持て余している。
千夏は戸惑う。
準決勝でいきなりの変化だ。
千夏は戸惑いながらも、
たたらの動きを急速に学習している。

協力して、
タイミングを合わせて、
うかがいあって、
互いに微調整。
経験則と瞬発力でなんとかする。

そんなやり方では無理だ。
とても解決できない。
千夏は一心にたたらの動きを追う。
動きが均衡する場所を探す。

リードとは「ドアを開ける」こと

もともと千夏はリーダー経験が長い。
明は知っている。
千夏はこんなもんじゃない。
明をすばらしい世界へ案内してくれたのだ。
千夏はパートナーにドアを開いて、
明に理想の世界を見せてくれた、

シャンデリアがきらめく豪華な部屋。
それはダンスが体現する理想の動き。
明をエスコートして「部屋」に入れてくれる。
あるべきタイミングで、必要な幅だけ「ドア」開ける。

たたらは「ドアの開け方」がよく分からない。
開ける幅がせますぎたり、
タイミングがおそすぎたり。
相手のことをうかがってスマートさに欠ける。

準決勝でたたらは、動きのコントロールすら効かなくなった。
ついに千夏は自分の方から「ドア」を開けようとする。
たたらを観察し、たたらを「部屋」に入れようとする。

「他人のことでこんなに頭を割いたのは
生まれてこのかた初めてだ」

ふたりで同じドアノブを握り
新しい世界へのドアを開けるのだ。

リーダーともフォローとも言えないダンス

清春はたたら達を観察している。
筋膜リリースの効果がてきめんに出ている。
たたらが動きを制御しきれず
ときおり千夏のほうがカップルをリードしている。

ふたりの均衡が危ういところでせめぎ合う。
「こうやってみると気持ち悪いもんだな」
リーダーがふたり、道をゆずりあっている。

清春も、マリサ先生と同じだ。
たたら達を使ってダンスの可能性を探っている。
清春が注目しているのは「他者との対話」だ。

たたらと千夏は感性がまったくことなる。
ふたりの差があまりに大きくて
一方的なリードだのフォローだのが無効なのだ。

そもそもダンスというものじたいが
他人同士のセッションだ。
ズレて当然。
清春はそう信じている。
「リード&フォロー」という言葉自体がまやかし。
他人なんだから合うわけがない。
合わなくて当然。

「ダンスにはシンクロニシティなんてものはない」
自らの動きと相手の動きがぶつかりあう。
その先に見えてくるものがある。
他者と関わり合ってはじめて自分を感知できる。

千夏という強力な他者がいるからこそ
たたらは前に進めるのだ。
なぜかふしぎと踊れている。
理由が分からない。

自分の体の延長上に千夏のパワーがある。
たたらは「他者を発見」しかかっているのだ。

40話へ 42話43話へ

『ボールルームへようこそ』1巻ためし読みはこちら




-社交ダンス
-

Copyright© ダンスマンガ好き , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.