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【ダンス・ダンス・ダンスール ネタバレ】15巻132話

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コンクール前の引きこもり

コンクール前だというのに潤平はレッスンに出てこない。
まだ部屋に閉じこもっている。
自分の「道」を探しているのだ。
コンテの表現力を高めるために自分自身を見つけ出そうとしている。
真っ暗な部屋でメモを書き散らして貼っていく。

ふせんに自分の気持ちを書いて壁にくっつける繰り返しだ。
引きこもりなんていままでの潤平らしくない。
いじめられっ子のヌッくんとか「キモロン毛」の兵ちゃんがやりそうなことだ。
そんなことをしていたら当然ネガティブな反省が増えていく。

自分自身へ辛辣なツッコミを入れる。
「黒島のマフラー嫌われると思ってなかった。おごり」
「すぐ笑って、笑いで逃げようとする」
劣等感が表現を鍛えることがあるのだろうか。

バンダ中村先生の自宅訪問

たまりかねてバンダ中村先生が潤平宅まできた。
もう出発前なのにけっきょくレッスンに来なかった。
中村先生が部屋のドアを開けると、潤平はヒザを抱えて座り込んでいる。
ヘッドホンをして画面を見つめている。
壁一面のネガティブーワード。
母親は引いている。
「またメモ増えてるコワイッ」
こわいわ。

潤平は父の作った映画を見て泣いている。
アホ映画だ。
「今観るとちょっと面白い」
それだけでホッとして泣いている。
死んだ父親に対する想いも引っ張り出して検討しているらしい。

バンダ中村先生に気づいて潤平は大慌てする。
壁一面がふせんだらけだ。
しかもふせんのひとつひとつに潤平の思いが書きなぐってある。
部屋全体が潤平の脳内のようになっているのだ。
見られてしまうと心を全部触られているように恥ずかしい。

出国前さいごのコンテレッスン

中村先生に連れられて潤平はレッスンに向かう。
体中にふせんがつきっぱなしだ。
引きこもりの最中にやった作業を岩井先生に報告する。
「自分を知る」ためにメモを書きなぐったことは正解だったのか?
よく分からない。
中村先生に口止めをお願いし、岩井先生はマンツーマンでのレッスンを開始する。
「邪魔されたくない」という・・・
ふたりきりの集中指導である。

中村先生は心配している。
コンテに関しては綾子先生と同意見だ。
お披露目会での潤平のコンテは良かった。
前向きで好感が持てる。
潤平の良さは、明るさ・楽しさ。
コンクールではこのままの路線で踊るべきだ。

潤平のレッスンはどうなっているのか。
中村先生は気になって仕方がない。
レッスン室のドアをこっそり開いてのぞいてしまった。
そのまま凍りつくバンダ中村。
「な、ん、だ、?今の」
「嫌悪感は!」
あぜんとする中村先生の前で潤平が泣きながら出ていく。

岩井先生はうれしそうに笑っている。
もう今日は気分が切り替わらなそうだったので、潤平を帰すという。
あんまりだ。
バンダ中村先生は抗議する。
踊るのが好きでたまらない陽のエネルギーが潤平の長所だ。
コンクールではそれを伸ばしてやりたい。
クラシックでもそう指導するし、コンテでも陽の路線で指導すると宣言した。

指導者と振付家の違い

岩井先生は了承する。
それと同時に自身の立場も説明してしまう。
「私は所詮振付家だからね」
「彼自身も知らない彼自身を引き出したい」

お披露目会での演技は、岩井先生にとって「見栄っ張りな踊り」に過ぎない。
つまらない。
とうてい作品ではない。
岩井先生が目指しているのは別なものだ。
「魂を削り、芸術を体現する、真の踊る歓び」
見栄っ張りな踊りに戻るなら、潤平はしょせんそれまでのダンサーだという。
嫌悪感の向こう側に別な次元のダンスがあるらしい。

クラシックの中村先生と、コンテの岩井先生。
正反対の表現を教えられて、潤平は本番にのぞむことになる。

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