アニメ：ボールルームへようこそ観るならU-NEXT：31日間無料
千夏の髪型はどうやって作るのか
都民大会での千夏の髪型はすごい。
物理的にありえないくらい造形している。
脳天にこんもりと盛り上げ、まさに「うんこ」のようだ。
おでこの左上ではクルクルと渦を巻いている。
ハードなジェルを使っても、あそこまで整形できないだろう。
専用のつけ毛もある。
つけ毛を使った可能性もゼロではないが、
千夏はおそらく地毛で作り上げていると思われる。
つけ毛だと試合中に落とす可能性がのこる。
競技会ではハードな動きが予想されるので
万が一にも事故を起こさないために、地毛を使ったほうが安全だ。
ダンス競技会でああいう髪型はめずらしくない。
裏ワザがある。
ゼラチンを使うのだ。
これで自由自在、思うままに髪の毛を操る。
ゼラチンを煮詰めて超高濃度のジェルを自作する。
激しい動きでも乱れない、完璧な造形が可能だ。
シンクロの選手もゼラチンを使用するという。
ぬれてもけして乱れないヘアスタイルができる。
ゼラチンジェルのレシピは以下の通り。
１：ゼラチンを溶かす。６０～８０度のお湯を５０CC使用
２：ゼラチン液をさまして髪にぬる。温度は４３度くらい。ハケやクシを使って素早くいきわたらせる。
３：冷めてきたら整形する。風呂の温度くらい。整髪ジェルの用に指にとって使う。
千夏が嫌い、うざい？
「社交ダンス 髪型」で検索するとびっくりするような画像がみつかる。
千夏の髪型はあるのだ。
現実に存在する。
千夏のキャラ自体がとてもリアル。
千夏はプライドが高く、たたらとぶつかりあう。
自己主張が強くて、めんどくさすぎる。
圧倒的に他者。
都民大会への出場は苦しみに満ちている。
天平杯のときの真子とは正反対だ。
真子はおずおずとしていて気弱だ。
従順でいつも男性についていくタイプ。
たたらは真子を徹底的に気遣い、サポートすることでレベルアップ出来た。
おたがいに相手をひたすら尊重しあうことで高みにのぼる。
天平杯でのダンスは踊る喜びにあふれていた。
都民大会はひたすらに苦しい。
たたらも苦しいし、千夏も苦しい。
釘宮も地獄の苦しみを味わっている。
何もかもが思うようにいかない。
リアルである。
たたらと千夏は、ひたすらもがきつづける。
「な、なんだあの２人」「動きがキモチワルイ」
「マッサージ機のもみ玉がボコボコと動くかのようなずれ具合・・・」
「そしてあの形相の恐ろしさは何なのだ・・・？！」
審査員があぜんとするような雰囲気をまとって苦闘する。
現実世界の競技会もいろいろある。
髪型も衣装もバカみたいだし、ダンスなんて全然たのしくない。
だけど苦しみの向こう側に、たたらは宇宙みたいなものを発見しかかっている。
「宇宙」とは圧倒的な他者のこと。
たとえば男性にとっての女性。
膨大で理解しがたいが、巨大なエネルギーを秘めている。
みずからの限界を知り、その限界をこえたときすべてが逆転するのだ。
うんこみたいな髪型も、
バカみたいに派手な衣装も
一度見たら目を離せなくなるくらいの強烈な表現力をはなつことになる。